総てのギタ-は手工ギタ-&量産ギタ-共に広い意味で総てハンドメイドですが、製作家がコツコツ作る年産せいぜい14、5本のギタ-だけをハンドメイドと呼ぶべきであり、年産何千本の量産ギタ-工場の量産ギタ-も広い意味では手工ギタ-ですが、あたかも職人の手仕事の如き響きのハンドメイドなることばは全く不適切であることを見て来ました(先週のコルムナ)。
もう一度総括しますが、もし読者が楽器店で店員さんに〝このギタ-はハンドメイドですか?〟と尋ねるとするならば、それは〝これは個人製作家の作品ですか?〟と問うているのと同じだとの自覚を持って質問して下さい。
逆に、安いギタ-を前にこう言う質問をすれば自ら馬脚を現し、続く店員さんの〝はいそうです〟との嘘も方便のセ-ルス文句に乗せられてしまわないとも限りません。生兵法は怪我の元です。
この手の質問をしたい読者は、ギタ-は個人製作家がコツコツ年産せいぜい14、5本のハンドメイドの手工ギタ-と年産何千本の量産ギター工場の量産ギタ-に大別されることを念頭に置いて〝このギタ-はハンドメイドですか、量産工場の量産ギタ-ですか?〟と文字通り質問すればいい訳です。
こうすれば店員さんに対しても〝この客は少しはギタ-を知っているから侮れないな〟と思わせる駆け引きになっています。思わせなければ侮られます。
特に海外ではそうかも知れません。たかが5万円のギタ-を前に〝ハンドメイドですか?〟とスペインのギタ-店で質問する日本人旅行者が結構いる様です。それはインスタントラ-メンを見て〝これは手打ちラ-メンですか?〟とマジで尋ねる様なものです。
ラ-メンには手打ちとインスタントがあります。同様にギタ-にはハンドメイドの手工ギタ-と大量生産の量産ギターがあります。ただそれだけのことです。
2009-11-23
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