435 第三世界の構図(3) 可愛そうなロナルド･ク－マン 24－08－2010(火)

　ロナルド･ク－マンと聞いてピ－ンと来る読者はかなりのサッカ－好きでしょう。
　スペインの名門バルセロ－ナFCが1988年ヨ－ロッパチャンピオンリ－グを制した時のディフェンダ－でオランダ人選手。
　さすがにとっくの昔に引退して、確か3年ほど前、これまたスペインの強豪バレンシアFCの監督になりました。筆者はサッカ－に興味はありませんが、朝行きつけのBarでコ－ヒ－を飲みながら新聞のスポ－ツ欄で読んだ次の記事が記憶に残っています。
　チ－ムがスランプで連敗すると観客席からKoeman、vete ya(ク－マン辞任)の大合唱。ところが、3週間ほどして連勝すると今度はKoeman、quedate(ク－マン残ってくれ)の大合唱。
　ク－マン監督の訳が分からんのコメントが印象的でした。

　誰でも自分の利益を求めないで他人の利益を心がけなさい。－－－－－或る昔の偉い人

　これは結局先週のてるてる坊主の3番の歌詞そのものじゃないですか!? プロで、ましてや、スペイン一部リ－グなのですから、いい試合して勝つのが使命なのは理解出来ますが、余りにてるてる坊主だと第三世界根性が見え隠れしています。これもまたスペインの2大新興宗教はカトリックとサッカ－の証とも言えます。全く畑違いの様で、実は信者もファンも自らの願望を仮想神様にごり押ししている自己中の性根には何の違いもありません。
　そう言う論法なら、営業成績が悪ければすぐリストラの日本の企業的発想もそうだったりして!?
　それに引き換え、今回夏の甲子園で優勝した興南高校の我喜屋監督の「野球のスコアボ－ドじゃなく、人生のスコアボ－ドにいい記録を残しなさい」の教えは、久し振りに聞いた金言という気がします。グサッと来ましたね。
　単なる勝ち負けで一喜一憂して、本気で褒めちぎって本気でけなす!? てるてる坊主に願掛けて、ハズれて吊るし上げている奴は皆チンケな性根の第三世界人間です。