2010-10-04

441 ゼネスト? 何それ? 05-10-2010(火)

 先日9月29日はスペイン全国ゼネスト。理由はギリシャと同じです。
 おかげで飛行機列車バスはほとんど動かず、言葉の分からない外人旅行者が一番割を食ったのではないかと思います。アルハンブラ宮殿も公務員のストで開かず。
 困った日本人旅行者が日本語情報センタ-にやって来ましたが、皆ゼネストだったことを知らない人が多かったですね。しかも、今回一番筆者の印象に残ったのが、日本人の若者達はゼネストなる単語を知らなかったこと!? 筆者の方がたまげました。もしかしたらワ-プロ、トランシ-バ-、ラジカセ、ラムネ(アグネスラムネなんちゅうのもあった!?)、底抜け脱線ゲ-ムなんかも今の日本の青少年の間ではもはや死語なんでしょうかね?
 そのゼネスト。理由は6月から公務員の給与5%カット。7月から消費税値上げ。今月から電気水道値上げ。公共事業の多くは工期が遅れ(と言うか金が無いので無期延期!?)、社会福祉関係も大幅予算カットにあれやこれやと芋蔓式で失業者が急増。

 人が変わらなければ社会は変わらない。-----或る昔の偉い人

 ギリシャみたいに公に国がポシャッてない内からこれです。もっとも公にポシャらないためのあれこれ増税に引き締めなのですが、今後ゼネストとは行かないまでも、色んな業界の部分ストなどかなり多くなるでしょう。
 ついでに今年スペイン全国で多くなって来ているのが保険金詐欺だそうです。どうもラテン民族はどんなに切羽詰ろうが働くと言う思考回路が無い連中がかなりの数に上ります。勝手に空き巣や窃盗被害を自作自演して警察が被害届けを受理すれば保険金がもらえる、といとも簡単に思い付く奴等が今後も後を絶つことはないでしょう。自作自演がお家芸でロクな奴がいないのは北朝鮮だけじゃない様です。
 おまけに昨日の新聞によればこの1年間地元グラナダ市内で盗まれたケ-ブルは約40キロ。40Kgではなく40Kmです。金が無いので、その辺の電話線盗んでくず鉄屋に売り飛ばす!? バカボンのパパでも思い付かない様なことがスペインでは起こります。買う方も買う方だ。もっと手っ取り早いのはマンホ-ルの鉄のふたですが・・・。筆者は予言者ではありませんが、当りそうな気がする情熱のスペイン。
 日本もかも知れませんが、こんな様子では筆者はスペインで年金がもらえるかマジで心配になって来ました。今現在こんなんで一体15年後どこから年金が出るのか? ましてや今の若者の多くはアル中に薬中。とても働いて他人の年金を払ってくれそうな顔はしていません。
 本当に世の中良くなってくれればいいと努力している政治家、そして、中にはまともな労働組合員もいるのかも知れませんが、ゼネストで一日国を止めて気勢を上げたところで何も変わりゃしません。
 社会はその構成員である人の人となりの如く変わって行く。ただそれだけのことです。

0 件のコメント: