2010-12-20

452 中国が一番恐れていること 21-12-2010(火)

 先週水曜日8:30、フランスに隣接するスペイン・カタル-ニャ州ジロ-ナ県のある町で57才の男が朝食中の住建会社社長とその息子を猟銃で撃ち殺し、その足で近くの信用金庫に車で乗り付け行員2人も射殺。悪い奴ですが、犯行の動機は・・・。
 犯人はこの住建会社、つまり、この社長と息子から首になったばかりで、しかも、給料何ヶ月分か未払い。社長は周囲にワシも取引先から金払ってもらってないんだから、社員にも払える訳ないだろうと公言していたとか。滅茶苦茶ですが、生まれつき極めて身勝手な思考回路のスペイン人ならこれはむしろこの国では当たり前の横車の低い倫理観。文字通り空手形の銀行小切手を掴まされて信用金庫窓口で金がもらえず、遂にぶち切れて凶行に及んだと言う訳です。行員2人は余計だったとは思いますが、スペイン市民の意見は・・・。
 良くやった!? 社員に給料払わん奴が悪い。もっとこう言う事件がどんどん起こって住宅バブルで超え太った悪い奴らが殺されて欲しい!?
 なるほど、工事も仕事もなく自らも生活とロ-ン返済に追われて、ロ-ン半ばのマイホ-ムを差し押さえられて、本当は俺様も猟銃をぶっ放してやりたい、そうしなくとも、こんな事件がもっともっと起こって世の中滅茶苦茶になりゃあがれと思っているスペイン人も多いご時世でしょう。
 これが既に頻発する過激なデモやストに表れているのがギリシャやフランスにポルトガルにアイルランドなど金融危機諸国。この猟銃事件の類が文字通り引き金となってスペインもそうならないかスペインの政治家も恐れているはずです。
 にも拘らず今週67才定年の年金改革法案が国会で審議可決の見通しです。一騒ぎありそうです。

 明日のことを誇るな。一日の内に何が起こるかあなたは知らないからだ。-----或る昔の偉い人

 しかし、バブッて弾けて、国まで弾けるんじゃないかと世界で一番恐れているのは中国共産党指導部かも知れません。バブってはいますが、意地でも弾けさせる訳にはいかんでしょうね。国民が一斉蜂起でもしたら体制崩壊しかねません。
 この社長と息子も誇ったかどうかは知りませんが、身から出た自らの強欲の錆だと、犯人にむしろ同情的なのがスペインの世論です。確かに凶行はいけませんが、同情してもらえる内はまだましです。ポシゃってざまあ見やがれと言われそうな連中は我々の周囲にもいるかも知れませんが、無差別に満員の通学バスの中で包丁を振り回されても堪ったもんじゃありません。
 つい2日前も偽造大国中国の隠しカメラの特番が放映されました。一つ確実なことは、まさかあの連中が論語を読んでいるとは思えないことです。論語を読んでいないからこそ、だからこそ、あそこまでしゃあしゃあと偽造に銭ゲバ一色なのがまだ中国人の救いかも知れません。

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