2010-12-27

427 マヌエル・カ-ノ先生のギタ-吟味(1) 28-12-2010(火)

 良いギタ-とは簡潔に良く鳴るギタ-と要約出来るでしょう。鳴らないギタ-では自分の思った様に音が出てくれないのでやる気を削がれ、ましてや音楽表現どころではありません。逆に、良く鳴るギタ-は自ずと弾き手をその気にさせてくれ上達を促します。従って、最初から良い楽器を持った方が上達すると言うのは楽器商のセ-ルス文句である反面真理を突いています。やはりある程度以上の楽器は上達の必要条件です。ギタ-奏者は他のギタ-奏者にも、そして、良いギタ-にも刺激を受けて上達して行く事実は筆者自身の経験でもあります。
 そして、誰でも同じ代金を払うならより良いギタ-を求めたいと思うのは当然であり、一般的にはより高価であるほどより良いギタ-だと言って宜しいでしょう、一般的にはです。
 ただ、その代金を払う、良いギタ-を求めたいと思うギタ-消費者の側の判断基準はどうしても音量の場合が多い様です。つまり、音が大きいから良いギタ-だと言う考えです。考えと言いますか、ギタ-の音色を聞いて、まず音量が第一印象だから音量に耳を奪われて音量次第の結論を出してしまう訳ですが、音色を聞いて音量でギタ-を判断する!? 良く考えればおかしな話です。大盛だからこっちが美味しいと言っている様なものです(コルムナ326~328)。
 こう言うとき筆者の師匠故マヌエル・カーノ先生は一体どんな選択基準を持っていたのでしょう?

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