先週水曜日ポルトガル経由で若い日本人女性旅行者がやって来ました。それ自体珍しくも何ともありませんが、首都リスボンを初め国中結構物乞いが多く、やたらシャッタ-街が多かったそうです。ギリシャ&アイルランドの次はポルトガルで決まりみたいですね。その次は腐ってもG7のイタリアではないとすれば、後はスペインしかありませんが・・・。
翌日木曜日、今度はドイツのドュッセルドルフの日本企業の駐在員の男性がやって来ました。前日のポルトガルの話を引き合いにドイツの景気を訊いたところ、7%と言われる失業者も実質はそれ以下で、不況と言われる割には産業界は良好だと言うことでした、中国のおかげで(これが危なかったりして!?)。
何か僅か2日間でEU呉越同舟雑居ビルの縮図を見せ突けられた様な気がします。
結局南ヨ-ロッパぐうたら同盟(ギリシャ&スペイン&イタリア&ポルトガル)+1のアイルランド(先週のコルムナ)が寄ってタカッてもドイツ一国に遠く及ばないどころかドイツに金貸してもらわなければ生き残れないEUのお荷物だと言う現実がユ-ロ導入後8年で水面下から水面に汚泥の様に浮かび上がって来たことになります。
ドイツ国民は何であんな連中に我々の税金をくれてやるんだと怒っているそうですが、アメリカに次いでIMF第2の出資国日本にとっても人事じゃありません。
口が食物の味を知る様に、耳はことばを聞き分けないだろうか。-----或る昔の偉い人
スペインは来年(来月)早々タバコなど増税ラッシュに国営企業の民営化ラッシュに各セクタ-は財源削減ラッシュ。来年地方選挙、再来年総選挙ですから余り派手にそう言わないだけで、ラッシュアワ-にしなければギリシャ&アイルランド&ポルトガルの次は我が身だとスペインの政治家は良く分かっていますし、そうなる前にこうしろとEUとIMFから突き上げられている訳なのです。
おまけに年明の国会で年金制度見直し案が強引に可決されるとのこと。つまり、現在65才が67才定年となります。当然組合側は黙ってはいませんから、またストが頻発しそうですが(同441)、それもこれも何年も先に年金の財源があればの話です。
口に持って行く食物のことを考えるその前に、耳でしっかり知恵のことばを聞き分けていれば、貪欲によって引き起こされる多くの悲劇を未然に防げるのは人生の多くの分野も、そして、経済も例外ではないことは世界共通の教訓です。遅きに失しなければですが・・・。
2010-12-06
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