おそらくほとんどの奏者はスケ-ルはimで弾いているはずです。一番力が入り易いですからね。ただ、まさかmaの人はいないとしても、iaで滅茶苦茶速弾きで音も大きなプロを二人見たことがあります。
解剖学的にはimは繋がっており、iaは繋がっていないので、力はimだが、iaの方が速度は追求出来ると聞いたこともあります。
また、imが上手くなりたければ、仮に実践では使わなくてもia&maも練習することだとある日本人有名プロギタリストから聞いたこともあります。偏らないで3本の指の平均化を図ると言うことでしょう。
先週のコルムナも踏まえて筆者なりに総括しますが、歌心と言う軸がぶれなければ、例え運指や、この場合指の組み合わせが変わっても手も指もぶれずスケ-ルもぶれず、逆に今週の結論として、奏者が精神的不安を覚え、それ故手や腕の肉体的軸、そして、歌心の軸までぶれて、結局指までぶれてしまう様な指の組み合わせのスケ-ルは本人に合っていないとも言えます。
あくまでも指ではなく歌心。また、歌心を乱す指の組み合わせもまた健全な歌心にとっては宜しくはないと言えるでしょう。とは言え、もちろん苦手な弾き方など頭から止めた方がいいと言う訳ではありません。ただ、高速に入ったからトップギアに、坂道だからサ-ドに落とそうか・・・と円滑なギアチェンジでなければ快適な運転とは行きませんね。一々エンストしてロ-ギアからやり直し、しかも、高速に入ってからもセカンドギアでは歌心も何もありません(コルムナ8)。聴く人にギアチェンジを分からせないのが上手い運転でしょう。
歌心さえ最高に円滑なら、有名なフラメンコギタリスト、ビクトル・モンヘ・セラニ-トの様にima3本使った神業の様なピカ-ド(フラメンコギタ-のスケ-ル)も可能なのかも知れませんね。凄い独立性です。
2008-01-14
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