一ヶ月ほど前マヌエル・ラミレスのギタ-を入手しました。入荷ではありません。これは売りません。
今はほとんど総て他人任せでギタ-を作らせるギタ-販売業者になってしまった、あのホセ・ラミレスのご先祖様です。1866~1916年ですから、日本的に言えば江戸時代末期から大正時代初期の名工です。
今でも有名製作家の工房では先生本人とその補助工員が先生の名前でギタ-を作っている工房があります。中々日本語に成り難いのですが、21世紀の今日弟子と言うことばは当てはまらないでしょう。先生作の手工ギタ-など数が知れて高価ですので、大衆ギタ-用にこうした職工達がより安価なギタ-を作っていた(いる!?)訳です。
ただし、ここがスペイン人の悪い癖で、先生は全くタッチしていないのに先生のラベルを貼る伝統は今も生きています。サインさえする先生もいます。
マヌエル・ラミレス工房もこんな感じだったのでしょうが、さすがは明治の気骨製作家、先生はラベルは自分のラベルでも、自分の製作しなかったギタ-には決してサインしませんでした。ここが節操の無いダリとは違うところです。スペインの国営テレビ番組に拠れば、ダリは晩年高弟に模造品を描かせ、サインだけしてぼろ儲けしていたそうです。今もこう言うスペインギタ-が市場にはあります。日本で何とかモデルと称されているものに多い傾向です。
さて、実は筆者はこの手のマヌエル・ラミレスラベルのギタ-を15年位前から既に持っていました。今回は2本目です。(この項続く)
2008-10-27
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