それでは逆に左手&右手各指のの独立性が養われれば何が一体どうなるのでしょう? 筆者は一年以上前からこの点についてコルムナしながら自らの指を観察して来ました。
何より指が勝手に弦を押さえ、勝手に弦を弾いてくれる感触があると言うことです。多くの人はどうしても私が私の指を鍛えて、私が私の指で弦を押さえて、私が私の指で弦を弾くのがギタ-じゃないかと何の疑いもなく思い込む傾向にありますが、上手い人は皆指に勝手に弾いてもらって本人は楽をしているのです。
それでも上手い人を評して『良く指を動かしますねえ』とは言わず、普通は『良く指が動きますねえ』と言います。日本語のあやもあるでしょうが、実はこの自動詞他動詞の違いがギタ-人生の分岐点の図星を無意識の内に突いているのです。ところが、無意識の内に真理をど突きながら、続いて『一体一日何時間練習すればそんなに動く様になるんですか?』とか指の筋トレに違いないと勝手に確信し、結局何も分かっていなかったことを暴露してしまいます。
指の筋トレモ-ドに入れば入るほど腱鞘炎になります。おかしな癖が付きます。何より指の独立性を失います。指自体は却って考えないのが一番なのです。スペイン人フラメンコギタリストは楽譜が読めないので教則本に書いてある基礎練習など一切しません、と言うか、基礎練習と言う概念が頭から存在しないのです。筆者の知り合いのプロは家にギタ-さえありません!? また、指自体をそんなに気にする人はいません。だからこそ指の独立性が無意識の内に養われて指が勝手に弦を押さえて爪弾いてくれるのです。
筆者の場合、同じ曲でも気分(歌心)が乗っている時とそうではない時は指の軽さ(独立性)が違うのが分かります。要は歌心です。
2008-10-06
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