ギタ-に限らず何事も良い面だけではなく悪い面との両面から考察すれば、物事を見る目の引き出しの数は増え、奥行きもより深くなります。反面教師はそれ自体所詮ワルかも知れませんが、逆手に取って教訓を搾り出すならご利益もまたあると言うことです。例えば、名器を持っているあるフラメンコギタ-のプロが以前『たまにはランクの落ちるギタ-も弾かないと名器の有難さが分からなくなる』と言っていましたが、反面教師とはこんな感じかも知れません。
さて、第一印象が大切なのはどうやら人と人の出会いだけではなさそうです。例えば、するめイカの如く何度も噛みしめて良さが分かるのがクラシック音楽だとすれば、客と出会い頭の一発勝負の映画音楽は単刀直入に第一印象で聴衆者の心を捉える様な作曲偏曲だとか聞いたことがあります。なるほど、理に適ってはいますね。
深さで前者、商業主義で後者でしょうか。筆者は両方好きですから優劣は付ける気はありませんが、ギタ-に限らず何らかの優先順位に基いて優劣を付ける選択は大切です。
ただ、その優先順位が深く考えない、身勝手な思い込みによる、純粋に見た目だけの第一印象だとすれば、ギタ-に限らずこれはちょっと問題です。
例えば、背が高くてハンサムで次男で高級取りで!? う~ん、浅はか!?
浅はかと言えば、今まで一番バカ負けしたギタ-の選び方は『この模様(サウンドホールのモザイク)綺麗~』!? 昔うちに来た女性客でしたが・・・。
従って、来週からはもう少し深く良いギタ-と良くないギタ-についてコルムナして行きましょう。
2008-11-24
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