2010-05-17

395 メ-カ-の名前で困惑ギタ-かな:②影武者ギタ-の作品(3) 18-05-2010(火)

 音色は正直良かったですね(先週のコルムナの続き)。さすがに何が何でも○○・ラミレ○王朝を存続させなければならないと見え、まずまずの影武者製作家を揃えている様に感じました。さすがマリオ・フェルナンデスを影武者に雇おうとしただけのことはあります。
 ただ、高音は一音一音分離してきれいでしたが、低音弦が明らかに今一でした。悪くもありませんでしたが、160万円のギタ-の低音とはとても思えませんでしたね。
 仕上げはもちろんピストル(ガン)塗装。セラックニスを手塗りすればかなりいいギタ-だろうことを思うと、なるべく早く仕上げて出荷し様との商業主義が鼻に衝きます。ただ、さすがにかなり薄く塗ってはいましたね。ピストル&セラック塗装については③塗装の違いをご覧下さい。
 あと、第一印象が良い様に最初から音の出る杉の表面板にしたのではないかとも勘ぐれますが、結果として良いギタ-なのでこれは由としましょう。
 ただ、この購入者の日本人女性は表面板に使う木材が松か杉かとの基本知識さえない人でしたので、表面板に係わらず何とも言えませんが、筆者は他人事ながら釈然としない後味が残りました。
 何せ○○・ラミレ○本人ではなく、影武者の作ったギタ-なのですから釈然としない方が当たり前なのですが、知らないことの恐ろしさ故なのか、この女性は良いギタ-だと釈然と嬉しそうだったのが筆者はこれまた釈然としませんでした。
 釈然としないことを釈然とさせるためのスペインギタ-週間コルムナでもあります。これからも釈然とさせて行きましょう。
 最後に少しだけマリオ・フェルナンデスのギタ-を紹介しておきます。

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