2010-05-17

421 天罰は公務員から!? 18-05-2010(火)

 早急に何とかしないと次はお前の番だとIMFに名指しされ、とてもギリシャの悪口など言っている場合ではないスペイン。更に先週小浜大統領から直接電話で詰め寄られたサパテロ首相は12日水曜日、公務員の給与をさっそく来月から5%カット来年も凍結に始まり、年金の定期増額据え置きなど、あれこれ総てカットを電撃的に発表。
 当然組合はデモだストだゼネストだと騒いでいますが、国庫に金が無いのですから、今回ばかりはごねても国も譲りそうもありません。経済大臣も組合に対して〝失業者のことも考えて常識に基づいたストにして欲しい〟とか意味不明のことばで早くも牽制。
 それ以来毎日マスコミはこのニュ-スで賑わっていますが、あるラジオ討論会に拠れば、ドイツの人口はスペインの2倍で、公務員の数はスペインの半分だそうです。筆者もスペインの公務員の数が異常に多いことは知っていましたが、ギリシャやスペインなど決して永久に先進国になれない国の特徴は公務員を増やして失業対策としていることです。
 つまり、飢えたタコが自分の足を食べるのと同じ理屈ですが、しかも、スペインのお役所は完全週休2日制で月~金曜まで毎日半ドン!? 日本人からみれば漫才ですが、毎日8:30~14:30!? 午後から市民は税金を払いたくても払えない訳です。もちろん、夏休みは1ヶ月は当然の権利!? 義務は!? 
 ですから、スペインの3大憧れの職業はサッカ-選手カトリックの坊さん公務員と言われているのも頷けます。
 と言うことは今回の給与カットはやはり天罰か(コルムナ328)!?

 自分の畑を耕す者は食料に飽き足り、虚しいものを追い求める者は貧しさに飽きる。-----或る昔の偉い人

 もちろん、あれこれ予算をカットだけではなく、あれこれ増税もしなければアメリカとEUとIMFのご機嫌取りは出来ません。不労所得の観光と農業以外大した収入源のないスペインはもはや国民から毟り取る以外に手はないのです。
 確かに日本も大変ですが、外国の不況と一つ根本的に違う点があります。それは日本人は働くことを厭わず、海外の多くの国民は厭うと言うことです。普段会社や上司のことをブツブツ言いながら、チャイムが鳴れば生真面目に仕事をしてしまうのは世界広しと言えども日本人だけなのを読者はご存知でしょうか!? この点日本はまだ救いがあると筆者は実感しますが、今の若い連中はそうでもないのが不安材料です。比較的安易に生活保護を受けられるのも問題ですね。
 自分の畑をしっかり自分で耕す。金銭面に限らず人生ただそれだけのこと、人は蒔いた物を刈り取る、人生ただそれだけのことなのです。

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