2011-08-15

483 絵に描いた様な無責任感の塊 16-08-2011(火)

 筆者はこちらで10年間現地添乗員として働きました。地元グラナダを拠点に、毎週の様にセビージャ、コルドバ、マラガ、たまにマドリード、トレド、ラ・マンチャ、バルセローナへ。観光バスの最前列でマイク片手に日本人団体さんを案内して回ったものです。
 今は自らが案内することはありません。日本語情報センターに引き篭もって案内させる方です。先週いつもの様に洞窟フラメンコに申し込んだお客さんを21時に送って一件落着。ショーの後、ユネスコの世界遺産アルバイシンの丘をガイド付ナイトツアーして、ホテルまで送迎してお終いです。
 その夜23時前、急に携帯が鳴りました。いやな予感・・・。うちから参加している6名の日本人を含めて10名がアルバイシンの丘のサンニコラス展望台でアルハンブラ宮殿夜景を団体で観た後置き去り!?
 筆者がもし団体を引き連れるガイドなら、スポットスポットで、或いはバスに乗った時点で人数を確認しないでしょうか? スペイン人ガイドはそんな面倒なことはしないのです。
 それにしても、バスの座席に着いて10人いなきゃ分かりそうなものですが、全く気付きもしない究極の無神経。しかも、大型バスではなく、遥かに目立ち易い25人ほどのマイクロバス!? 運転手も運転手じゃ!? これで一切良心のお咎めなし。
 スペイン人と結婚したり、一緒に仕事をすると如何に火星人の異次元空間ごっこになるか、読者も少しは想像出来るでしょうか? 筆者の毎週のコルムナはちょっと書き過ぎじゃないかと思っている読者もいるかも知れませんが、実は筆者が極めて控えめな書き方をする謙遜遠慮深い人間であることは今週のコルムナが物語って釣銭までくれます。

 あなたの隣人をあなた自身の様に愛しなさい。-----或る昔の偉い人

 あれもこれも、人がもし隣人愛の精神を持ち合わせていれば、ほとんど総ては起こらない問題や事件で世の中は満ちています。社会も世界も人間も、実はただそれだけのことなのです。

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