2011-08-01

455 大したギターはセラック手塗り(2) 02-08-2011(火)

 楽器は音響の面から言えば本当は塗装しないのが一番です。大昔はそう言うこともあったかも知れませんが、それでは格好がつかないし、商品になりませんので近代では何らかの塗装を施す訳です。
 しかし、本当に重量が無い塗装ならこのセラックニスは理想的です(先週のコルムナ)。ところが、他の重量のある塗料(ポリウレタンなど)はガン塗装出来ますが、このセッラクニスは根気良く手で塗って行くしか方法はありません。もし、ガン塗装でセッラク塗装したと言う製作家がいれば、それは何らかの混ぜ物をしているはずです。実は筆者も何人かの製作家に頼んでガン(ピストル)でセッラク塗装の実験をしてもらいましたが、セラックニス100%ではいくら吹き付けても層が全く浮かび上がって来ないのです。全く塗装に成りませんでした。結局セラック二スに混ぜ物をしてガン塗装で仕上げてもらいましたが、手にずしっと来る重さ。これでは意味がありません。

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