まさか腹に入ってしまえば歯応えのある煎餅でも湿気った煎餅でも、煎餅なら何でもいいと言う人はいないでしょう(先週のコルムナ)。麺も歯応え、ビ-ルは口当たり(注:筆者は酒は養命酒のみ)。ファ-ストコンタクトが勝負なのです。
良いギタ-選びもファ-ストコンタクトが勝負です。その後の味、後味、余韻も大切ですが、まずは弾いたその瞬間の音の立ち上がり方こそ問題です。
何はさて置き、軽く爪弾いた第一印象がパリッとした煎餅か、湿気った煎餅か。これが良いギタ-、良くないギタ-の見分け方の第一印象、ファ-ストコンタクトでもあります(同321)。
するめイカならともかく、歯に力を込めなければ割れない湿気った煎餅など、アクセル踏み込みガソリン浪費ボロ車、そして、力を込めなければ音が出ないボロ車ギタ-と同じです。
発音した後の音色の味は各自の好みがあるでしょう。それは各自の自由ですが、それはまずパリッとファ-ストコンタクトで心地好く割れてくれる煎餅であることが前提なのです。
とは言え、初心者の方には抽象的過ぎる表現かも知れません。こうなると確かに何本も弾き比べて耳を肥やすしかありませんが、①アクセルに軽く足を乗せるだけで勝手に加速してくれる良い車か、アクセルを踏み込まなければ音が出ないボロ車か、②パリッとした煎餅か、湿気った煎餅か。常にこの二つをイメージしながらギタ-を吟味すると舌も肥えて来ます。取り敢えず煎餅の方が分かり易いかも知れませんね。
2008-12-15
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