しかし、どこか違います(先週のコルムナ)。どこでしょうか? 何でしょうか? 量産ギタ-と手工ギタ-の違いとは何でしょうか?
当たり前のことですが、筆者はギタ-を買おうとする人には自ら弾いてもらい、そして、筆者もまた弾いて音を聴き比べてもらいます。たまに筆者が量産ギタ-と手工ギタ-を弾いて聴き比べて違いが分からず『さあ~!?』と言う人もいますが、それはそれで結構です。インスタントラ-メンと手打ちラ-メンを試食して同じだと感じたのなら、手打ちラ-メンに高い金を払うこともありません。商業主義の日本の楽器屋さんならともかく、筆者なら間違いなくそう勧めます。将来食べ歩けば味覚も肥えてまた違った意見を持つこともあるとすれば、それはその時また考え直せばいいことであって、その時に無理に勧めるものではありません。
筆者は27、8年前にある音楽院の生徒のギタ-発表会を聴きに行きました。その時はさすがは~先生の門下だけあって上手いなとしか思いませんでしたが、何年か後にもう一度聴くとえらく下手に聴こえました。ある第三者の人の意見も同じで、『そりゃあ、君の耳が肥えたからだよ』と言われました。
人の演奏評価も、ギタ-の選択も、肥やして肥えて行くのがむしろ当たり前です。また、そうでなければ進歩はないとも言えます。
木工としては大差はない手工ギタ-と量産ギタ-の味の違いは素材にあります(続く)。
2009-03-02
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